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    離婚事件に強い弁護士を探すための4つのコツ【失敗しない弁護士の選び方】

    弁護士の経験や実績が大切

     

    とうとう離婚を決意したけれど、相手は素直に話し合いに応じない。

    このままだと離婚調停や離婚訴訟にまで進まなくてはならないかもしれない。

    弁護士を依頼する必要がある。

     

    でも離婚事件にはどのような弁護士を選べば良いのでしょうか?

    ここでは離婚事件に強い弁護士を探すための3つのコツを説明します。

     

    離婚に「強い」弁護士を探すためのコツ1

    離婚事件を依頼するなら離婚に「強い」弁護士に依頼したいと考えるものです。

    では、「離婚に強い弁護士」とは、どんな弁護士なのでしょうか?

     

    弁護士であれば、離婚にかかわる各種の法律、離婚調停や離婚訴訟の仕組みといった法律的な知識を持っていることは当たり前のことです。なかには離婚事件に関する書籍や論文を数多くあらわしている弁護士もいます。

     

    しかし、離婚事件の弁護士に求められていることは、依頼者の利益を最大限に守りながら、もつれてしまった夫婦関係を円滑に解消させることです。

     

    当事者の話し合いだけでは離婚の合意に至ることができないのは、二人の間に円満な離婚の実現を阻む何らかの障害があるからです。

     

    それは慰謝料、財産分与、養育費といった金銭的な問題かもしれないし、双方が子供を愛するあまりの親権の取り合いかもしれません。浮気相手と再婚することが感情的に許せないのかもしれません。

     

    このような千差万別の課題を的確に見抜いて、相手と交渉し、説得して、離婚というゴールまで導くことが弁護士の仕事です。

     

    問題に直面した場合にどのような法的手段を選択するかは、弁護士ごとに考え方が異なります。

    多くの離婚事件を解決してきた弁護士であれば、その経験を生かした方法選択をするでしょう。その意味においては、過去の経験実績をみることは離婚に強い弁護士を探すうえで重要なメルクマール(指標)となるはずです。

    また、離婚事件を積極的には受任しない方針の弁護士も中にはおります。弁護士の注力している取扱い分野に離婚事件があるか否かをみることも離婚に強い弁護士を探すうえで大切です。

     

    したがって、離婚に強い弁護士を探すためのコツの第1は、 まずその弁護士の経験実績や取扱分野を重視すること です。

     

    離婚に「強い」弁護士を探すためのコツ2~離婚事件は女性弁護士がいい?

    離婚事件で「妻側の代理人は女性弁護士がいい」という話を聞くことがあります。

     

    もちろん女性弁護士の方が、男性弁護士に比べて女性の心理、悩み、要求を理解し易いからというニーズがあることは否定できません。

    また離婚事件は、夫婦生活など男女の機微に触れる問題に話が及ぶことも珍しくはないので、女性から男性弁護士には話をしにくい場面もありえるでしょう。

    そのようなことから、女性弁護士のほうが話しやすく、依頼しやすいというのであれば、女性弁護士を中心として弁護士をリサーチするべきでしょう。

    弁護士の立場からしても、遠慮や感情的なためらいから真実を話していただけないなら、代理人としての職責を適切に果たすことができない可能性もあるのです。

     

    ただ、離婚事件は男性弁護士より女性弁護士の方が強いとか、女性弁護士の方が女性に有利な解決を獲得しやすいと受け止められているのであれば、それは事実ではありません。離婚訴訟において女性弁護士の勝訴率が高いというデータはありません。

     

    女性弁護士を選ぶかどうかは、あくまでも依頼者の立場から、男性弁護士よりも接しやすいかどうかで考えるべきでしょう。

     

    したがって、離婚事件に強い弁護士を選ぶコツの第2は、 弁護士の性別を第一の基準としないこと です。

     

    離婚に「強い」弁護士を探すコツ3~離婚問題を「解決」できる弁護士に必要なこと

    離婚問題を適切に解決できる弁護士に必要な要素のひとつは調整能力です。

     

    もちろん法律的な知識を背景として依頼者の権利を主張することは弁護士の仕事の中心です。

     

    しかし、離婚問題はそれだけで解決できるものではありません。

    離婚問題は、お金の貸し借りや商品売買などの純粋な法律問題とは異なり、法的問題であると同時に恋愛関係にあった男女問題であって、高度に感情的な人間関係を扱うものです。

     

    法律にこのように書いてあるからといって、人はそのとおりに行動するとは限りません。ことに感情的な要素のからむ離婚問題では、その傾向は顕著です。

     

    法律だけでは説得できないのです。

     

    また離婚問題は、調停や訴訟の場で結論が出ればそれで終息するというものでもありません。

     

    特に子供がいる場合は、離婚してもお互いに父親であり母親です。子供が成人して養育費の支払いが終わっても親でなくなるわけではないのです。夫婦でなくなっても、二人の人間関係が決定的に破壊されてしまうような解決の仕方は望ましくありません。

     

    離婚問題を扱う弁護士は、依頼者の利益を守りつつも、相手の立場や感情にも配慮し、二人の将来を見据えて、相手方にも大きな不満が残らないよう利害を調整し、説得できる能力を必要とするのです。

     

    そこで、離婚事件に強い弁護士を探すコツの第3は、高度に感情的な人間関係を扱う離婚事件において、 利害を調整、説得していくことのできる能力があるかをみること です。

     

    まとめ

    離婚に強い弁護士を探すコツをご紹介しました。

     

    能力があり、信頼できる弁護士を見つけて、あなたの問題が解決にむけて前進することを祈念しています。何かお困りごとがございましたらお気軽にご相談ください。

     

     

     

     

     

     

    東京大学法学部司法学科卒業。最高裁判所司法研修所修了後、裁判官に任官し、横浜地方裁判所、名古屋地方裁判所家庭裁判所豊橋支部、横浜地方裁判所家庭裁判所川崎支部判事補、東京地方裁判所家庭裁判所八王子支部、浦和家庭裁判所、水戸地方裁判所家庭裁判所土浦支部、静岡地方裁判所浜松支部判事。退官後、弁護士法人はるか栃木支部栃木宇都宮法律事務所勤務。

    裁判官時代は、主に家事事件(離婚・財産分与・親権・面会交流・遺産分割・遺言)等を担当した。 専門書の執筆も多く、 古典・小説を愛し、知識も豊富である。 短歌も詠み歌歴30年という趣味も持つ。栃木県弁護士会では総務委員会に加入している。